◆外観
美術的な白と工業的な黒の2色で構成されたコンパクトなオフィスは、外観を見る限りは閉鎖的で物静かな印象を受ける。
グラフィックデザインを手掛けるオフィスなので建物内部は、クリエイティブな思考が生まれるよう、空間として一番にストレスを受けず落ち着いてデスクに向かう事が出来るような工夫を施した。
◆外観
◆ワークカウンター ワークスペース
エントランスを抜けてすぐに間仕切等が無く一段上がってワークスペースがある。
長時間のデスクワークでストレスを感じやすい点として「足元の環境」である。
靴を脱ぐことによって必要のないストレスを受けることがなくなり、床質も柔らかいフローリングを使用している。
ワークデスクはカウンター状で厚みのある積層板の一枚板を使用することによってクラフト感を演出し、「紙とペン」が似合う空間を作っ た。
◆ミーティングスペース
ミーティングスペースは天井を高めにし「落着くこと」のできる空間を主とし設計した。
トーンを落とした黒い床とコンクリート調の壁は主張が強いと思いきや、施主お手製の一枚板のテーブルを視覚的に活かすことができる。
◆ミーティングスペース
エントランスを抜けると敷地後方の公園に視線が抜ける高い位置に窓を設けた。
外観の閉鎖的な印象とは異なり開放的で明るい。
テーブルの後方はディスプレイスペースとしており、クラシックなピストバイクはにユーモアを演出している。
◆エントランス
正面に見えてくる木格子は外壁面に出っ張るのではなく、壁厚に納まるように床面から天井面まで続いている。
厚めの部材を粗めに配置しているので、伝統的な格子と比べて現代的な雰囲気を作り出している。
植栽をエントランスにディスプレイするとどこか東欧的な印象を受ける。